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昭和63(1988)年度収集 収蔵品目録6

【寄贈】

目録 資料群名 解題 件数 点数
1 市丸まさヲ資料  本資料は絵葉書を始め、免許状・地図・絵図類などに及んでいる。もっとも量の多い絵葉書は、明治時代から昭和時代のもので、日本の他、中国・ソ連・アメリカなどにも及んでいる。特に福岡に関するものは、福岡の近代化の一面を具体的に示してくれる。 710 2,797
2 古賀善一資料  古賀善一氏は有明海の海苔養殖技術を博多へ伝えた高椋氏の子孫である。当初、箱崎で操業していたが、後に姪浜に移転。耕作海面が埋立てられるまで養殖を続けた。本資料は古賀善一氏が使用していた養殖用具・加工用具が中心である。海苔下駄や動力機械を除いたほぼ一式が揃っているため、技術の変化に伴う用具の形態・材質等の変容が窺い知れる。他に戦時関係資料がある。 239 1,760
3 原田嘉平資料  博多人形師原田嘉平氏の制作した博多人形と人形型の資料。原田嘉平氏は明治27年(1894)福岡市に生まれ、白水六三郎に師事し、兄弟子小島与一らと共に博多人形の興隆に尽くした。昭和41年(1966)には福岡県無形文化財保持者に認定され、昭和57年(1982)死去した。資料は原型と呼ばれる型抜きをしていない一品ものの人形を中心に、現存する嘉平氏の代表作を多く含む。また、複数の人形を制作するための石膏型は、人形制作の過程を理解する好資料である。 362 598
4 中村伊右衛門資料
(追加分)
 本資料は昭和60年度に寄贈された中村伊右衛門資料の追加分である。資料の内容は江戸時代のものが大福帳、諸証文類、刊本類、明治時代以後が地券、金融関係証書類、農会関係文書類、新聞、絵葉書などで、総件数387件にもおよぶ。前回の寄贈分とあわせて、江戸時代から明治、大正時代にかけての福岡市域の豪農のあり方を知る上で貴重な資料である。 387 487
5 原口重隆資料  原口家に伝わる古銭を中心としたコレクションである。日本・中国の貨幣はほぼ網羅的に収集され、それぞれの国の貨幣経済の移り変わりを知る上で貴重である。また、近代初頭の外国通貨は、列強諸国による植民地時代の様相を知る上で興味深い。 102 387
6 藤村元昭資料  藤村元昭氏の父によって経営されていた藤村計器工業所関係資料は、戦後の会社経営の一側面を示す資料として貴重な資料である。また地図類は、明治中期から昭和初期にかけてのもので、東アジアおよび日本の歴史・交通・地理の類々の内容にわたっている。 167 455
7 山本儀七郎資料  山本家は古くから材木商を営み、創業以来、現在で5代目を数える。本資料は明治から昭和初期までの商家の民俗資料、及び、近代史料の一群である。なかでも、衣装類は豊富で普段着のほか、花嫁衣装や西新の鎮守社・紅葉八幡宮の祭礼関係衣装なども含まれていることから、当地での日常生活と共に晴れの儀式をも窺い知ることのできる貴重な資料である。 229 275
8 中窪菊江資料  中窪家は明治期に吉塚で紙問屋を創業し、後に、千代町に移り、当地区の再開発が行われるまで文具店の経営を続けてきた。本資料は当家で使用されてきた生活の用具、人の一生の用具が中心である。他に、戦時債券や恤兵絵葉書などの戦時下の資料もある。また、書籍は、書画等に関する版本が中心である。 81 132
9 八尋勇資料  この新聞資料は、昭和11年から昭和41年までのものである。ベルリンオリンピック・太平洋戦争・ヘルシンキオリンピックというように大事件ごとにまとめて収集されている。その事件の全貌を知る上で貴重である。八尋家は米問屋・肥料問屋を営んでいたため、秤や枡などの計量用具が豊富に揃う。近代商家の姿を知る上でも好資料である。 64 178
10 坂口孫吉資料  福岡市早良区の農家の生活用具類である。筵機の部品が一式揃う。養蚕用具である繭鍋があり、その刻印に「博多瓦町 岡平造」と見られることから、博多素焼の職人が当時、繭鍋を造っていたことが知られる。 28 48
11 中富昭一資料  戦時関係資料。特に鉄カブトは戦時中、町内の防火用に使用したもので、戦時下の暮らしぶりを窺うことができる。 24 134
12 加島昭二資料
(追加分)
 加島昭二氏は東京都の出身。本資料は藤倉航空工業株式会社勤務時代に収集されたものを中心とする戦時関係資料である。加島氏は昭和59年度に資料を寄贈されており、今回はその追加分である。 31 84
13 五十川弥文資料
(追加分)
 五十川弥文氏と父弥蔵氏は広告業を営んでおり、また福岡玉屋を通して福博の商店会との結びつきもあった。寄贈資料は広告関係資料から生活の用具にまで多岐に亘っており、前回昭和62年度寄贈分とあわせ、昭和時代の生活の状況を窺う好資料である。 65 83
14 倉田俊一資料  孟子集註等の漢籍、貞丈雑記等の有職故実書等よりなる。ほとんど江戸時代の木版本である。 11 70
15 吉村睦子資料  小田部氏は、戦国時代大友氏に属して、安楽平城城督となり、早良郡全体にその勢力を拡大した豪族である。同氏に関する古文書は現在3系統のものが知られている。第1は小田部英子氏所蔵のもの、第2は柳川立花家家臣として仕えた小田部家に伝来したもの。現在所在不明であるが青柳種信による写が山崎家文書に含まれている。第3が本資料であり、前2者が、大友氏被官以後のものであるのに対し、本資料はそれ以前のものを多く含み、内容的には売券等在地の経営関係の文書が多く含まれている点に特色がある。古文書の外に絵画・書跡等の資料も含まれている。それらは江戸時代から近代にかけて制作されたもので、博多承天寺開基の謝国明像、同じく承天寺の禅僧龍門円舒の書などが当家と承天寺の関連を示すものであろう。他に吉嗣鼓山、萱島秀山・秀峰ら太宰府の書家、画家の作品も含まれている。 52 52
16 中村宇一郎資料  福岡県田川市内の中村酒造用具類一式である。銘酒「英彦山」を造っていたが、現在は廃業。本資料は機械化される以前の手作りによる木製用具類が揃い、醸造の生産工程を知る上での貴重な資料である。 33 58
17 土生顕一資料  土生氏はもと壬生氏と称し、早良の「壬生長者」の伝説を持つ古代からの勢力で、戦国時代には小土豪として勢力を持っていたと言われる。本資料を残した土生氏も近世初頭には在地の有力者で慶長7年の検地帳が残されている。又庄屋役を勤めたため幕末期のものを中心とした年貢関係や村政関係の諸帳簿がみられ、家関係のものとして大福帳や刊本類もある。なお近代の文書資料も残されている。 45 59
18 加島アキ子資料  加島アキ子氏は戦中・戦後、福岡県下で国民学校、中学校へと進学した。本資料は戦時下の学校生活を生徒側から窺うことができる好資料である。 33 38
19 井上忠資料
(追加分)
 この資料は日本史の教材としての絵図が大半をしめている。明治・大正期の日本史教育のあり方の一面を知りうる資料である。 28 29
20 柴田治道資料
(追加分)
 明治・大正期の小物・アクセサリー類が揃い、キセルは細かい彫刻を施した工芸品的なものが多い。なお、本資料は昭和59年度分の追加資料である。また、同氏は江戸時代の絵画などの美術資料を昭和62年度に本館に寄託されている。 14 25
21 柴田守資料  柴田守氏が戦中・戦後に収集した写真資料と、戦後に収集したきゅう医箱・弾薬箱からなる戦時関係資料である。 25 25
22 13代亀井味楽作
高取焼資料
 本資料は高取焼西新窯の13代亀井味楽(本名弥太郎 1883~1956年)が制作した茶器11点である。父11代高取久助寿泉に師事。亀井家を興し、一時期市会議員を務めたりしたが、以後茶陶制作に専念、高取焼の復興に尽力し名工の名が高かった。古高取焼は「遠州七窯」の1つといわれ、数々の名品を生んだが、その伝統を継承した昭和の茶陶器である。 11 11
23 石橋和夫資料  本資料は、黒田長政遺訓写1巻や手習い手本など江戸時代の資料4件、および地券、吟詠、書跡など明治時代の資料6件からなり、文芸や書道関係の資料が中心である。 10 10
24 尾崎光二資料  1928(昭和3)年に行われた昭和天皇の即位礼では、主基斎田は福岡県早良郡脇山村石津新一郎氏所有田1町9反余に決められた。祓式、鍬入式、御田植祭、抜穂式等の儀式9回を経て、新穀が供納された。この写真はこれら儀式のようすを記録したものである。 1 10
25 郡田幹夫資料
(追加分)
 戦前から戦中にかけての市民生活を知る資料。特に貼紙2点は、人々の暮らしが戦時色に染まっていく状況を伝えている。 6 10
26 廣田徳重資料  昭和初期の住生活・農耕・養蚕用具類で、桑を摘むための籠が含まれており、当地での養蚕業を知るうえで好資料である。 6 8
27 川手重尾資料
(追加分)
 川手重義氏の父重尾氏が、太平洋戦争開戦後の情勢を知るために購入した新聞の縮刷版。川手重尾氏の資料は前回昭和62年度にも寄贈されている。 7 7
28 田川秀夫資料  昭和4年頃から写真を撮り始めた田川秀夫氏が所蔵していた写真とガラス版ネガ。そのうち4枚の写真は田川氏が撮影したものである。特に美野島橋を写した3枚は、昭和30年代の情景をよくとらえている。 5 7
29 桜木昂資料  本資料は江戸時代の剣術、棒術の免許状や兵術書などが中心で、全部で7件。最も古いものは「新当流十六ヶ条書上」で寛政期のものである。 7 7
30 山形洋資料  山形洋氏が戦後、小学校教諭時代に平和教育のために収集した資料。戦時中の人々の暮らしを知ることができる。 7 7
31 宮徹男資料
(追加分)
 戦前期の市民生活を知る資料。朝鮮古代武器の写真は、大正4年の九州沖縄勧業共進会へ出品されたもので、大正期の地方博覧会の数少ない資料のひとつである。 2 4
32 廣田昭雄資料  廣田家は江戸時代に庄屋をつとめたと言われ、同時期の化粧鞍は年貢を納入するために使用したと言い伝えられている。麦千歯は「倉吉」の焼印があり、鳥取県倉吉市で製造され、当地に流通したものであることが知られる。 3 3
33 乙益重隆資料  この資料により、大正・昭和期の市町村名がわかる。また名勝地誌、名所古跡、交通案内などが一覧でき、貴重である。 3 3
34 吉村久代資料  現在の福岡県芦屋町を中心して製作された芦屋釜と伝える茶釜である。首の長い鶴首と呼ばれる形で、表面に馬の姿を陽刻する。同様の釜は江戸時代の筑前の国学者青柳種信の記緑にも図が残り、作例が存在したことがわかる。 2 2
35 清水信重資料  福岡の近代化の一側面を示してくれる資料である。 2 2
36 金堂好美資料  金堂好美氏が出征時に、洞口、江藤両氏とともに使用した飯盒と、軍隊手帳の外箱から成る戦時関係資料である。 2 2
37 波多野聖雄資料  昭和20年6月19日の福岡大空襲の折に、唐人町の浄土宗寺院大円寺落下した焼夷弾等を、住職波多野聖雄氏が収集した。福岡大空襲の状況を知る貴重な資料である。 2 2
38 西原隆一資料  本資料は亀井雷首の漢詩。雷首は江戸時代後期の人で、筑前の医者で儒学者亀井南冥の一族。南冥の長子亀井昭陽の門人で、昭陽の長女少琴と結婚し、のち今宿(福岡市西区)で医者をしながら、子弟を教育した。 1 1
39 三好辰義資料  本資料は、江戸時代の火縄銃1丁で、「鍬鍛巻張阿部高吉」の銘がある。 1 1
40 上杉眞治資料  上杉眞治氏出征時ののぼり旗。戦時中の兵士出征時の状況を窺い知る貴重な資料である。 1 1

【寄託】

目録 資料群名 解題 件数 点数
1 桑原和子資料  江戸時代に筑前で活躍したいわゆる筑前4大画家の1人桑原鳳井(1793~1841年)の屏風・額。鳳井の大画面の作品として貴重である。 4 4

【購入】

目録 資料群名 解題 件数 点数
1 鶴久二郎旧蔵資料
(追加分)
 幕末・維新期の高札や自由民権運動関係の文書資料から、仕事着や看板等まで多岐に亘るコレクションである。鶴久氏旧蔵資料としては昭和59年度に、地図・絵図のコレクションを購入している。 234 305
2 清水信重資料  本資料は、明治から昭和にかけての福岡・博多の街並の変遷や、風俗の一面を具体的に知ることのできる絵葉書のコレクションである。 22 229
3 諏訪家文書  萩藩家臣諏訪家に伝えられた文書。諏訪家は大組に属し、250石を与えられている。由緒書によれば、信州諏訪氏の庶流で、足利義昭に仕えて、備後鞆に同道し、のち毛利輝元に仕えたとある。天正以降近代までの各種内容の書状類があり、他に系図類も含まれている。 159 162
4 福岡藩絵図資料  本資料は、福岡藩政に関わる種々の絵図等からなるもので、以下の資料群から成っている。(1)明暦期の諸郡の竹山絵図で、吉田半太夫にあてられたもの。(2)領内の海岸や国境の絵図が日記風に継がれた巻子で、中期の御用絵師衣笠半太夫の筆もある。(3)幕末の長崎警備および西洋兵学に関する絵図や諸記録。吉田家に伝わったもの。(4)筑前・筑後の維新関係諸記録。伝来は不明。以上、福岡藩政を知る上で重要なものである。 36 71
5 藤井甚太郎関係資料  藤井甚太郎(1883~1958年)は福岡市に生まれ、文部省維新史料編纂事務局に入り、後に維新史料編纂官となった。その後法政大学教授になっているが、この間、維新史、憲政史及び福岡の郷土史に関する研究を行っている。本資料は、藤井甚太郎の著書及び彼に関するものがその中心部分を占めている。 40 65
6 ポジャギー  ポジャギーは朝鮮半島で衣類や装身具などを包んだり、食膳を覆ったりする布の総称で、ポー、ポク、ポジャとも呼ばれる。李朝時代、婚礼や仏教行事、そして雨乞いの儀礼にも用いられてきた。ポジャギーには継ぎ接ぎや刺繍が施されている。継ぎ接ぎは延命の象徴で長寿を祝う儀礼に多く用いられ、刺繍は祝儀や婚礼の時だけに用いられる。使用されている五色は陰陽五行説に基づいたものである。 30 30
7 御国主方書状集  筑前黒田氏、肥前鍋島氏、久留米有馬氏、柳川立花氏、土佐山内氏、阿波蜂須賀氏など主に九州、四国地方の大名の書状を集めたもの。 26 26
8 野間吉夫民陶
コレクション
(追加分)
 昭和60年度に収集したコレクションの追加である。当コレクションは民芸的視点から収集されたもので、九州の民窯の代表的な陶磁器が揃っている。今回の収集資料は当コレクション中でも、貴重な資料が多く、平佐焼の鼈甲手は入手が困難なものといわれている。 10 10
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