マチ・ムラ・ウラの交流

マチ・ムラ・ウラの娯楽

 筥崎八幡宮で秋に行なわれる放生会(ほうじょうや)はマチの人々にとって最大の休日であり、娯楽でした。「梨も柿も放生会」といい習わされ、1年の楽しみをこの日まで残しておくという風習がありました。マチの人々は松原に幕を張って宴会をする「幕出し(まくだし)」で楽しみました。  ムラ・ウラの娯楽は、農業・漁業というそれぞれの生業暦の休日に行なわれる年中行事や芸能です。毎日の生業から解放された1日を神々に奉仕し、共に楽しみました。


東区奈多志式神社の早魚行事

筥崎宮放生会の幕出し
西区草場の盆綱引き
 綱は葛(かずら)だけで作ります。子供や大人など年齢や性別にわかれて何度か賑やかに引き合った後、中央を切断します。そしてすぐに各家の精霊(しょうろう)様を送る行事が続きます。この綱の切口からご先祖様などの精霊があの世に戻っていくから、という伝承があります。草場の綱引きは娯楽であると同時に盆の精霊送りの儀礼です。同様な綱引きは北部九州に多く分布しています。